八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業は、東京駅前3地区再開発の集大成となる最大規模のプロジェクトとして注目されています。2024年8月8日に着工し、2029年1月末の竣工を予定しています。
プロジェクト主要スペック
- 敷地面積: 約2ha
- 延床面積: 約39万m²
- 階数・高さ: 地上43階/地下3階、高さ約227m
- 主要用途: 事務所、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場等
- 施行者: 八重洲二丁目中地区市街地再開発組合
- 参加組合員: 鹿島建設、住友不動産、都市再生機構、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産
- 事業費: 約3,204億円
本事業は、オフィス機能だけでなく、商業施設、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナルなどが集積する複合型開発であり、東京駅前に新たな賑わいを創出し、東京の国際競争力強化に貢献する計画となっています。
不動産投資価値の観点から見る八重洲二丁目中地区
立地価値の優位性
八重洲二丁目中地区は、東京駅八重洲口に位置し、国内外への優れたアクセス性を誇ります。JR「東京」駅八重洲口(徒歩3分、地下直結)や東京メトロ銀座線「京橋」駅(徒歩2分、地下直結)など複数の路線へのアクセスが容易であり、交通の結節点としての価値が非常に高いエリアです。
周辺エリアとの相乗効果
「東京ミッドタウン八重洲」や「八重洲地下街」、「京橋エドグラン」と地下通路で接続されることで、東京駅~銀座線京橋駅を繋ぐ歩行者ネットワークが構築され、東京駅周辺の回遊性がさらに高まります。また、3地区合わせて20バースを有する日本最大級の高速バスターミナルの整備により、交通結節機能も強化されます。
環境・防災面での価値
本事業では、建物内に非常用発電機と常用発電機であるコ・ジェネレーションシステム(CGS)を整備し、電気と熱供給事業を行います。「東京ミッドタウン八重洲」内のCGSとの連携により、環境負荷の低減とBCP対応の強化が図られています。停電時には72時間は平常時電力100%、72時間以降も平常時電力50%の電気供給が可能なため、テナント企業のBCPをサポートする体制が整っています。
将来的な資産価値
八重洲エリアの再開発は、単なる建替えではなく、「国際競争力の向上」と「持続可能な社会の実現」という明確な目標のもとに推進されているため、中長期的な資産価値の向上が期待できます。特にインターナショナルスクールやサービスアパートメントの整備は、外国人就業者とそのご家族のニーズに応える機能として、国際競争力の向上に直接寄与するものです。
まとめ:八重洲二丁目中地区の今後
八重洲二丁目中地区は、東京駅前3地区再開発の集大成として、東京の国際競争力を高め、持続可能な社会の実現に貢献する重要なプロジェクトです。敷地面積約2ha、延床面積約39万m²という規模感と、オフィス、商業施設、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクールなど多様な機能の集積により、東京駅前に新たな賑わいをもたらすことが期待されています。