INA Wealth Vision|Japan Luxury Realty Group

不動産管理職に向いている人材像とは

作成者: 稲澤大輔|2025/06/17 15:00:00 Z

不動産の管理業務に携わるには、どのような資質が求められるのでしょうか。賃貸物件の管理では、収支の管理から入居者対応、オーナー様とのコミュニケーションまで、多岐にわたるスキルが必要です。INA社の代表取締役として日々現場を見ている立場から、不動産管理職に向いている人材像について考えてみたいと思います。本記事では、重要なポイントをいくつか挙げながら、その理由やINAでの取り組みをご紹介いたします。

数字管理能力が重要な理由

不動産管理業務では、数字を管理する能力に長けた人材が非常に重要です。物件ごとの家賃収入や管理費、修繕費用など、扱う数字は多岐にわたります。例えば、複数の物件を担当する場合、それぞれの収支状況を正確に把握し、オーナー様へ適切な報告を行う責任があります。家賃の滞納状況のチェックや支出の管理を怠れば、オーナー様の信頼を損ねるだけでなく、INAの経営にも悪影響を及ぼしかねません。

このように数字管理能力が求められるのは、不動産管理が収益性と直結するビジネスだからです。収支バランスの最適化やコスト削減の提案など、数字に強い人材は物件の価値向上に大きく貢献できます。また、長期的な修繕計画の立案や資金繰りのシミュレーションにおいても、数字に強い人は正確な判断を下せます。実際、ある管理物件で収益が伸び悩んでいた際に、担当者が収支データを詳細に分析し、賃料設定の見直しと修繕費の適正化を提案したことで、オーナー様の収益改善につながったケースもありました。数字に強いからこそできた提案であり、オーナー様から大変感謝されたエピソードです。

INAでは、最新のデータ分析を活用して適正な賃料提案を行う仕組みも導入しています。膨大な市場データを分析し根拠ある判断を下すためにも、データを読み解く力や数字に基づいた意思決定力は不可欠です。数字に明るい人は、オーナー様に対して説得力のある提案を行い、物件の収益最大化を図る上で頼もしい存在となります。

利害関係者間の調整力が求められる理由

賃貸管理の現場では、利害関係者間の調整力も欠かせません。物件のオーナー様、入居者様、そして清掃や修繕を担う協力会社など、不動産管理には多くの関係者が登場します。それぞれ立場や期待が異なる中で、円滑に物事を進めるには調整役としての手腕が必要です。例えば、入居者様から修繕の依頼があった際、現場の業者とスケジュールを調整し、オーナー様には費用見積もりと修繕の必要性を丁寧に説明するといったように、プロセス一つひとつに調整力が求められます。

調整力が重要視されるのは、利害の異なる者同士をつなぎ、全体として最善の結果を導くためです。一方の要望だけを優先すれば、どこかに不満が生じて長期的な信頼関係は築けません。不動産管理職には、相手の立場を理解しながら双方が納得できる落とし所を見つけ出すコミュニケーション能力が求められます。オーナー様には資産価値の最大化を、入居者様には快適な居住環境を提供する――その両者のバランスを取ることこそ、プロパティマネジメントの腕の見せ所です。調整力に優れた人材は、トラブルを未然に防ぎ、信頼を礎とした安定した管理運営を実現できます。

継続的な学びと変化への適応力

法改正や技術革新が相次ぐ現在、不動産管理職には継続的な学びと環境の変化に対応する適応力が求められます。賃貸借契約に関わる法律や税制は定期的に見直しが行われ、オーナー様・入居者様双方に影響を与えることがあります。例えば、契約書の電子化が可能になった法改正や、敷金・原状回復を巡るガイドラインの変更など、知っておくべき新しい知識が次々と生まれています。こうした最新の法規制に疎いままでは、知らずに違反してしまったり対応が後手に回ったりするリスクがあります。

また、テクノロジーの進化も目覚ましいものがあります。IoTを活用したスマートロック、オンラインでの契約締結、クラウド型の物件管理システムなど、業務効率化につながる新しいツールが次々と登場しています。INAでも鍵のデジタル管理システムや顧客管理ツールの導入を進め、業務の効率化とサービス品質の向上に取り組んでいます。これらを真に活かすには、新しい技術に対する興味と学習意欲が欠かせません。継続して学び、法改正や技術進化に対応できる人材は、常にベストな手法で業務を進化させ、組織にもたらす価値を高めていけるのです。

入居者・オーナー双方に価値を提供する顧客志向

不動産管理の仕事は、オーナー様と入居者様という二者の間に立ってサービスを提供する点に特徴があります。そのため、顧客志向を持ち双方に価値を提供できる姿勢が非常に重要です。管理会社にとって物件オーナー様は大切なお客様ですが、現場で日々接する入居者様も同じく重要な顧客と言えます。入居者様の満足なくして安定した賃貸経営はあり得ず、オーナー様の利益ばかりを優先していては長期的にはうまくいきません。

顧客志向の強い人材は、入居者様・オーナー様双方の視点に立って物事を考えます。例えば、入居者様から設備不良の連絡を受けた際には迅速かつ丁寧に対応し、問題を解決することで入居者様の安心と満足を得られます。その結果、退去率の低下や物件の評判向上につながり、ひいてはオーナー様への長期的な収益貢献となります。また、オーナー様に対しても単に現状報告をするだけでなく、市場動向を踏まえた改善提案や空室対策のアイデアを提供することで、信頼されるパートナーとして価値を発揮できます。入居者にもオーナーにも寄り添い、双方にメリットをもたらす視点を持った人材こそ、不動産管理職に向いていると言えるでしょう。

人材の評価と育成: INAの取り組み

以上のような資質を備えた人材をINAではどのように評価・育成しているのでしょうか。INAでは、「世界No.1の人財投資カンパニー」を目指し、社員一人ひとりの成長を会社の成長と捉えています。評価においては、単に数値目標の達成だけでなく、先述した数字管理能力や調整力、学習姿勢、顧客志向といったプロセス面での貢献も重視します。例えば、担当物件の収支改善に向けて創意工夫した取り組みや、トラブル発生時に見せた的確な調整力、社内勉強会での積極的な情報共有なども評価対象としています。こうした包括的な評価により、社員は自分の強みを伸ばし弱みを克服しながら、着実にキャリアアップしていくことができます。

人材育成の面でも、INAは積極的な投資を惜しみません。新入社員に対しては、不動産管理の専門知識やINAの理念をしっかり身につけてもらうための研修プログラムを用意しています。また、配属後も先輩社員によるメンター制度を整え、現場で直面する課題について相談しやすい環境を作っています。定期的な面談を通じて目標の振り返りやスキル向上のサポートを行い、社員の成長を会社全体でバックアップしています。さらに、法改正やテクノロジーの最新動向にキャッチアップするための外部セミナー参加や資格取得支援制度も設け、継続的に学ぶ姿勢を会社として支援しています。「人材」ではなく「人財」として社員を捉えるINAでは、一人ひとりが長期的に活躍できるよう、経営陣自らが人的資本への投資にコミットしているのです。

INAで働く魅力

では、不動産管理職に求められる資質を持つ人にとって、INAはどんな魅力がある職場なのでしょうか。まず第一に、INAは明確な理念に基づく経営を行っています。理念に共感できる方にとって、自らの仕事を通じて社会に貢献しているという大きなやりがいを実感できるでしょう。

次に、人的資本への投資を重視する風土もINAの魅力です。社員は会社にとって「費用」ではなく未来への「投資」であるという考え方が組織全体に浸透しており、教育研修や資格取得の支援、キャリア形成の機会提供には特に力を入れています。実績だけでなくプロセスや意欲もしっかり評価される制度が整っており、自分の成長がそのまま会社の成長につながる実感を持てるでしょう。

また、経営陣との距離が近く、現場の声が戦略に生かされる風通しの良い社風も働きやすさにつながっています。情報をオープンに共有し、役職や部署を超えて率直に意見交換できる環境の中で、誰もが主体的にチャレンジできる文化が根付いています。INAには多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっており、お互いの強みを活かし合うことで、様々な視点から創造的なソリューションを生み出しています。こうした多様性と協働も、INAならではの強みと言えるでしょう。

さらに、INAは長期的な視点で事業と組織づくりを行っている点も特徴です。短期的な利益に一喜一憂するのではなく、5年後・10年後を見据えた戦略を立て、持続可能な成長を目指しています。

そのため、社員一人ひとりも腰を据えて専門性を深めながらキャリアを築いていくことができます。安定した基盤の上で新しいことに挑戦できる柔軟性も備えており、不動産管理事業に留まらずテクノロジー事業やコンサルティング事業など多角的に展開するINAだからこそ、様々な経験を積み成長のチャンスを広げることができます。長期視点の経営人的資本への積極投資という二本柱のもと、安心して自分の力を発揮できるフィールドが整っているのがINなのです。

最後に:成長意欲ある皆様へ

不動産管理職に向いている人材の特徴について述べてきましたが、これらは決して一朝一夕で身につくものではありません。重要なのは、こうした資質を伸ばしていこうという成長意欲と姿勢です。私自身、経営者として社員の成長する姿を見ることが何よりの喜びであり、同時に会社を発展させる原動力だと実感しております。

INAは、理念に共感し自己研鑽を続ける人財にとって、最適な舞台をご用意しています。お客様の成功と喜びを自分の喜びとして共有できる方、新しい知識やスキルの習得に前向きに取り組める方、そしてチームワークを大切にし周囲と協調しながら大きな目標に挑める方——INAはまさにそうした皆様を求めています。私たちは社員一人ひとりをかけがえのない「人財」として迎え入れ、その可能性を最大限に引き出すべく全力でサポートいたします。

もしこの記事をお読みになって「INAで働いてみたい」と少しでも感じていただけたなら、ぜひ一度門戸を叩いてみてください。私たちと共に、不動産業界に新たな価値を創出し、笑顔とつながりあふれる未来に向かって歩んでいきましょう。